- 「安心・安全な製品を使いたいです!」
- 「健康のためにカラダにいいものを使いたいです!」
よくこんな話しを聞きます。
で、じゃあ具体的にどんなものがいいの?って聞くと
「カラダにいいものがたくさん入っているものがいいです!」
って回答がきます。
確かにそのとおりだと思います。今の時代って食生活も偏りがちなので不足する栄養素も出やすくなっています。
それを補うサプリメント(栄養補助食品)が売れているのも消費者のニーズがあるからですよね。
でも少し考えて欲しいことがあります。
「入っている」ことと同時に同じ、もしくはそれ以上に「入っていない」ことが大事だということです。
【入っていないこと】安心・安全の定義とは
そもそも「安心・安全」の定義は何でしょうか?
いろいろな意見はありますが、1つ参考になるのは信頼の置ける特定機関が実験・検証の上データから「この製品は安全です!」って発表されているものです。
日本だったら成分や中身が国の基準を満たし、認可されたものです。
「なるほどねー、じゃあお店に行ってちゃんと認可されている製品を購入すればいいだよね!」となりますが実際お店に行ってみたらどうなるでしょうか?
- 危険、触るな!
- 毒物・劇薬につき注意!
- 飲むな!使うな!やめておけ!
はい、こんな製品見たことありませんよね。あったら「そんなもん置くなよ!」って思います・・
日本でコンピニや薬局で販売されている製品は国から認可された製品になるからその点の保証はされています。非合法でないかぎり。
で、何を認可されているか?食品やサプリメントであれば
「配合されている成分が基準値(一日摂取許容量)以下」
であることです。
日本で販売される製品はもちろんこの「基準値」を満たしています。その点においては「日本という国家から見て安心・安全」であるということです。
でも本当にそうでしょうか?
51と49の違いは?基準値の安全性を判断するのは難しい
さてここに3つの製品があり、共通点があります。
それは、日本の公的機関が「安全性の観点から日常生活において1日の摂取量が50以下であれば問題ない。」と定めている「とある成分」が入っていることです。
さあどうでしょう。この製品は安心・安全ですか?カラダにいい製品ですか?
- 配合量が基準値以上
- 配合量が基準値以下
- 配合量が基準値以下
これを見ると1つ目はアウト。2つ目、3つ目は「まぁ大丈夫かな?」って思うのではないでしょうか。
それではもう1つ。
3つの製品の具体的な成分量となります。
- 配合量が51
- 配合量が49
- 配合量が1
もう1度お聞きします。この製品は安心・安全ですか?カラダにいい製品ですか?
1つ目はほとんどの人が安全でない、と言うでしょう。基準値を満たしていないから当然ですよね。
3つ目は極端に少ないし安全そうだ!でしょうか。
では2つ目は?基準値50に対して配合量49です。基準値以下です。
でも意見が分かれるのではないでしょうか。アウト派とセーフ派で。
それはなぜでしょう?
国が「基準値50を超えるものを毎日取り続けると健康を害する可能性がありますよ〜」って公表してる成分。
その成分を毎日、
- 51取り続ける
- 49取り続ける
何が違うんですかね?50がダメなんだから49もダメじゃない?
ってとこでしょうか。
安全性って難しいですね。
でも僕達みたいな専門家でない人から見たら51と49の妥当性は何か全然わからないのですよ。現実。
さらにもっと言えば
49と1の違いの判断も難しいです。
ここでは分かりやすく基準値50に対して49と1を出しました。
でも市販の製品の成分量で「0.1mg」と表示されていた場合、いくつの基準値に対して0.1なのか。
つまり基準値が50の時に実際に含む量が49なのか1なのか判断するすべはないのです。
さらに根本的な問題があります。
例を上げて説明します。人工甘味料の「アスパルテーム」をご存知ですか?
人工甘味料の「アスパルテーム」
人工甘味料の「アスパルテーム」の安全性も意見が分かれやすいです。
- 安全ではない
- 安全ではないという意見はデマだ
ひとまずアスパルテームの安全性についてここでは横においておきます。
東京都福祉保健局のデータ(※)によればアスパルテームの一日摂取許容量は40(mg/kg体重)です。体重60kgの人であれば2400mgになります。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/shokuten/shokuten4.html
(※)大元のデータは厚生労働省食品添加物ホームページのデータ
で、何が問題かというと一般的な製品は「アスパルテームの使用量」が記載されていないのです。
例えばザバスのプロテインですと「原材料名」にアスパルテームの記載があります。
でも具体的な「使用量」は記載されていません。
ちなみに今回のケースの場合「2400mg」は「2.4g」です。
ザバスの1食分の重さは21gです。で、
- 21g中何gがアスパルテームか?
- このプロテインを1日3回飲んだ場合、何十年の長期的観点から健康に影響ありませんか?
と聞かれたら、「分かりません」としか言いようがないです。
優しく言っても
「一般的に販売されている製品なので基準値以下ではあると思います。東京都福祉保健局は「実際に使用される添加物の量は基準値より少ない場合が多く、その食品を食べ続けたとしても、安全性には問題はありません。」と言ってるし大丈夫だと思います。最終的な使用はご自身の判断にお任せします。」
という答えしか返せないのです。
☆使用基準
指定された食品添加物は、安全性試験や有効性評価の結果に基づいて、必要に応じて使用基準が定められています。
使用基準を定める場合は、まず、実験動物等を用いてある物質を何段階かの異なる投与量で毒性試験を行い、有害な影響が観察されなかった最大の投与量である無毒性量(NOAEL:No Observed Adverse Effect Level)を求めます。NOAELを安全係数(動物における無毒性量に対してさらに安全性を考慮するために用いる係数)で割って、人が生涯その物質を毎日摂取し続けたとしても、健康への影響がないと推定される1日あたりの摂取量(一日摂取許容量(ADI:Acceptable Daily Intake))が求められます。
このADIを基に、日本人の各食品の摂取量などを考慮した上で、使用対象食品や最大使用量などが決められます。
従って、使用基準の上限量を使用したとしても、ADIを十分下回る量しか摂取しないようになっているのです。
実際に使用される添加物の量は基準値より少ない場合が多く、その食品を食べ続けたとしても、安全性には問題はありません。東京都福祉保健局
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/shokuten/shokuten4.html
厳しいですが今の時代安全性の価値・最終的な判断は消費者に委ねられるのです。
使ってないものを選ぶ
で、結論としては使用量の安全性は分からない。ならば
「そもそも対象の成分を使ってないものを選べばいい。極力」
と考えています。意見が分かれるなら成分不使用のものを選べばいいのです。
たとえばこちらの記事のチョイスニュートリション社のゴールデンホエイは
- 人工香料や人工甘味料、GMO(遺伝子組換え作物)などの体に良くない添加物を完全に廃した
- ニュージーランドの自然で、栄養満点の牧草だけで育った牛の乳清(ホエイ)を使用
- 無添加で栄養価を高くした
の製品です。「使ってない」ことが必要だと考えるからこそのコンセプトだと思います。
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また最後に「極力」と加えました。これは、意見の分かれる安価な成分を使わないということはつまり、
- 高価格になりやすい
- 入手しにくい(海外製品しかない、希少など)
ということです。たまに使うものであればいいですが、毎日使うものが高すぎるとそもそも家計の方の健康状態が悪化します。赤字・・。
なので「極力」、もしくは頑張れる範囲で選択することが大事です。
使ってない製品を選ぶ時のポイント
選ぶ時のポイントは以下です。
- 添加物不使用の製品を選ぶ
- 素材から自分で作る
「添加物不使用の製品を選ぶ」は例えば前段のゴールデンホエイですね。
「人工香料や人工甘味料、GMO(遺伝子組換え作物)を使用しない」をコンセプトに製品づくりをしています。
手軽に取れるのがありがたい。
ただ「添加物不使用の製品を選ぶ」より「素材から自分で作る」方がオススメの場合があります。
例えば「コールドプレスジュース」の場合です。
「コールドプレスジュース」は専用の低速回転のジューサーを使うことで素材の栄養や酵素を壊さずジュースにした、今注目されているものの1つです。
栄養量はもちろん、デトックス効果もありカラダにいいのです。が・・・
飲むためには専門店に行く必要があります。
そして都内には専門店があるので購入そのものは簡単です。
- Sunshine Juice サンシャインジュース
- ELLE CAFE エルカフェ
- Sky High スカイハイ
- CLEANSING CAFÉ DAIKANYAMA クレンジングカフェ代官山
- FICO & POMUM JUICE フィコ・アンド・ポムム ジュース
- REVIVE KITCHEN THREE リバイヴ キッチン スリー
- Why juice? ホワイジュース?
- TrueBerry(トゥルーベリー)
- hanafru(ハナフル)
- ORGANIC WORKS JUICE BAR
めっちゃ多いですね!
では実際に飲んでみましょう。お値段1本1000円です。
仮に1日1回飲んだとしましょう。1000円×30日=1ヶ月30000円です。
さらにこの家族が5人だと想定してみんなで飲んだら15万円です!
カラダが健康になる前に家計が炎上します・・
これを解決する方法として「素材から自分で作る」方法があり、「コールドプレスジュース」なら「スロージューサー」を使えば自分で作ることができます。
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まとめ 入っていないことと入っていることは1セット
まとめるとカラダにいい。安心・安全な製品を使うコツは、
- 「自分が選択できる範囲で「極力」対象の成分を使ってないものを選ぶ」
ことです。
そしてそれを実現する方法のコツは
- 添加物不使用の製品を選ぶ
- 素材から自分で作る
です。
今回入ってないことが大事だとお伝えしました。
でももちろん必要な成分が入っていることも大事です。
「入っていないことが大事だ!」って思っても水だけでは生きていけませんので。