いのっち(inopon4372)です!
ボルダリングのトレーニングしていますか?
4級以上の課題を落とすためにトレーニングをしている方も多いのではないでしょうか。
でもただ闇雲に筋トレをして筋力をつけたり、保持力を上げても課題がクリアできるとは限りません。
保持力を上げればホールドの維持はできます。それによってそうそう落とされることは少なくなります。
でもキープできて課題に「負けない」ことと「勝つこと」はまた別な話になります。
負けてはいないのです。そう負けてはいない。
例えば次の1手、特に強傾斜で足が悪い場面で遠くのホールドをとるときをイメージしてください。
保持しにくい小さなホールド、それを掴んでいます。
今は静止状態。次のホールドは離れているし、また悪いホールドです。
さぁ、どうしますか?
起点がガバホールドだったり、足元が良くてダイアゴナルで踏み出せるならいいのです。
でもそうでなければ瞬間的に飛び出す、つまり動的なムーブが必要になります。
どちらかと言うと保持力は静的な力なので、それだけでは届かないことも多いです。
そして3級以上はそんな悪いやつばっか!
「負けない戦いをしたいわけじゃあないんだ。俺は勝ちたいんだよぉぉぉぉぉーーーー!!」
3級と戦っていつも僕が感じてることです。
その突破のコツとなる力はどうやったら身につくのでしょうか?
今日はキャンパスボードトレーニングをお伝えします。
POWER! UNLIMITED POWER!
結論からいうと、タイトルのとおりです。
パワーです。みなさんパワーを手に入れましょう!
そのためのトレーニング方法の一つが今日お伝えするキャンパスボードで得られる力です!
・・・えっ?パワーって何って?キャンパスボードは何って??
順に説明しましょう。
そもそもキャンパスボード(キャンパシングボード)とは?
キャンパスボード、またの名キャンパシングボードとは上の画像のものです。
一度は見たことがあるのではないでしょうか?
大体のジムに行くと壁のすみっこにある、木の板が上に向かって並んでるやつです。
キャンパスボードについての説明は「フリー・クライミングふらふら日記」さんの以下の記事が詳しくて非常に分かりやすいです。
キャンパス・ボード パワー・トレーニングにおける革新
http://www6.plala.or.jp/hurahuranikki/campus.htm
簡単に要約すると、
- ヴォルフガング・ギュリッヒさんという凄いクライマーがいた
- ギュリッヒさんはさらに高難易度のルートを登るための専用トレーニングを開発した(結果一本指の力がとんでもない領域に)
- そのトレーニング方法、ボードは最初に設置されたジム「キャンパス・センター」名をとってキャンパスボードとなった
そして一番重要なところが、
「キャンパス・ボードは筋力をトレーニングするすぐれた道具である。 しかし何よりもすばらしいのはパワーをトレーニングする能力である。」
ということです。
でもふと疑問に思いませんか?
「そもそもパワーって何?」
パワーって何?
一般的にパワーというとムキムキマッチョなイメージやダンベル持ち上げているイメージでしょうか?
まったく違うわけではないのですが、ただここで言うパワーは少し違います。
「キャンパシング」(キャンパス・ボードでトレーニングすること)の主な理由は、上体のパワーと筋繊維の動員を訓練するためだ。
我々が語っていることを理解してもらうために二三の区別をしよう。 筋力とは最大負荷に対して筋収縮を維持する能力である。 一方、パワーとは最大限の収縮を迅速に生み出す能力である。 したがって、筋力はより静的な力であり、一方パワーは動的なものである。
キャンパス・ボードは筋力をトレーニングするすぐれた道具である。 しかし何よりもすばらしいのはパワーをトレーニングする能力である。 クライミング中に静的な筋力ではホールドに届かないのなら、ホールドに向かって爆発的に動く必要がある。 そのときパワーが必要なのだ。
「フリー・クライミングふらふら日記」さんより引用
キャンパス・ボード パワー・トレーニングにおける革新
http://www6.plala.or.jp/hurahuranikki/campus.htm
つまりパワーとは最大限の収縮を迅速に生み出す能力で、動的な力ということになります。
逆に筋力は最大負荷に対して筋収縮を維持する能力で、静的な力になります。
保持力は静的なものになりムーブを安定させるのには効果がありますが、離れた次の一手をとるための瞬間的な力はここで言う「パワー」が必要となります。
そのパワーをトレーニングできるのがキャンパスボードです。
実際やってみました!
ということで、いざキャンパスボードチャレンジ!
まずは両手で保持した状態から、カラダを引いて両手同時に一つ上の段をつかむトレーニングです。
・
・・
・・・
と、とびつけない・・・。・゚・(ノ∀`)・゚・。
いや、コレマジきついっす。
なんか、こんな感じでサッ、サッ、サッ、とカッコよくできるイメージでしたが、
一段もあがれない。
いや、ちょっといきなり難易度高いの行き過ぎましたね。
次は両手で保持した状態から、カラダを引いて片手は残したままもう片手で一つ上の段をつかみ、
残したても先に掴んだ段をつかむ、を繰り返して上がっていくトレーニングです。
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・・
・・・
うん、一段、二段上がるのでせいいっぱい!
どう見ても登れていません。本当にありがとうございました!
もし無理なら最初は下に台置いたり、壁のホールドに足掛けてトレーニングするのがよいかと思います。
この後2時間くらい戦いましたが、今回両手同時つかみは1回もできなかったので壁のホールドに足掛けてやりました。
イメージは斜め懸垂。
まとめ
まずキャンパスボードで手だけで体重をささえ、そこから上の段のボードをつかむのはめっちゃ難しいです!
カラダがその動きをしたことがないのでそもそも反応できないのです。
でもあせらずやれば引きつけて、離して、つかむ、という動きを神経が覚えてより強い方に上達できる実感がありました!
ちなみにキャンパスボードをやるときは以下の内容がポイントになります。
- 一度やったら休養日をはさむ
- ジムに行ったら元気なうちにやる
- ただし、15分から30分ほど普通に登って身体が温まってからやる
- 無茶はしない!(ケガします!)
つまりフルパワーでトレーニング出来る状態を作ることです。キャンパスボードでかなり高負荷なトレーニングです。ダラダラやるのでなく、一気に集中してやりましょう。
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今回キャンパスボードについて説明しましたが、これはおおよそ4級以上が登れるようになってからがよいです。
はじめたてではキャンパスボードをつかむ保持力、登るための筋力がないためケガや故障につながる可能性があります。
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キャンパスボード(キャンパシングボード)はある程度力をつけてからで問題ないです!
パワーを付けて、ガンガングレードあげましょう!
「POWER! UNLIMITED POWER!」
(STARWARS エピソード3より)
またキャンパスボード以外にもトレーニング方法、器具はあるので合わせて使ってみるのもオススメです!