いのっち(inopon4372)です!
先日LIG主催のデザイナーイベント「CREATIVE X #2」に参加してきました。#2とあるように2回目の開催の模様。
テーマは「デザイナーの危機に立ち向かう」でデザインを扱う人、及びその周辺の人がデザイナー業界事情についてどう思っているかを現役のデザイナーが前で話す、というものになっています。
ちなみに自分はデザイナーではありません(小声)
イベントレポ的な詳細はきっと他の人がまとめてくれると思うので、ここではあまり深く話しません。
ここではテーマであった「デザイナーの危機に立ち向かう」について自分がどう感じたかをメインに話します。
Contents
CREATIVE X #2のイベントざっくりまとめ
↑DMMのオフィス、めっちゃ綺麗です。
当日の内容はこんな感じ。
- CREATIVE×新規事業
- session1
- CREATIVE×体験
- session2
- CREATIVE×差別化
- CREATIVE×ブランディング
- CREATIVE×文字と構成
ざっくりいうと
- デザインの仕事は奥が深い(ブランディングなど企業戦略、生き方に関わる)
- 前に出てた人は個性的で人として深く濃い人が多い
- DMMの会社はオシャレ(通路がジャングル)
- お菓子やドリンク、エナジードリンクなど外資系企業っぽいオシャレな感じ
- ミートアップで出たLIGのおにぎりはめっちゃ美味しい
- 参加者は美人な女性が多い
という感じ。デザイナーだけでなく、事業やっててデザインが必要そう、デザイナーさんと関わる必要がある、デザイナー業界事情について知りたいという人におすすめのイベントでした。
実際に自分もデザイナーじゃないけど、Webサイト運営という視点でデザイン、デザイナーさんについてもっと知りたい!と思って参加したクチでしたが予想以上に得るものが大きかったです。
CREATIVE X #2のテーマ「デザイナーの危機」って何だろう?
CREATIVE Xのイベントにはテーマがあります。それは最初にLIGの須田さんが話されてた「デザイナーの危機に立ち向かう」ということ。
ただそもそも何が「デザイナーの危機」かについては実はイベントでは明確に示されず、デザイナーにとっての危機の定義は各セッション主催者に委ねられたと感じました。
主催側もそんな感じなので、参加者に対しても何が「デザイナーの危機」かは自分の受け取り方に任せる形でした。
で、自分はデザイナーではなくWebサイト作って広告掲載するアフィリエイター、どちらかというとデザイナーさんにお願いする側です。
その自分が考える「デザイナーの危機」は2つあるな、と思います。
- コアメンバーになる力
- 情報発信能力
1.コアメンバーになる力
「CREATIVE×新規事業」の朝日新聞メディアラボの宮下さんの話でもあったのですが、デザイナーは事業の核のメンバーになりにくい、という現状があります。どうしても発注→受注の受注側(会社間の依頼だけでなく社内であっても)になってしまいやすいのです。
結果受注側は指示された内容をやるしかない、もしくはいい感じにやって、みたいな丸投げになりやすい。
これすごい分かる話で、自分はWeb作る、運営側に近いのですが、その観点でいうとそもそもWebサイト作るときって
・収益化を考える
↓
・収益化できる案件を確保する
↓
・案件に送客できる流通網を構築する(大体はWebサイト)
↓
・ユーザリサーチ
↓
・リサーチ結果からの記事作り
↓
・記事に合う写真、図を用意する
というふうにやっていて、どうしてもデザインは最後の方に回すことになります。
自分にとってよいコンテンツ(Webサイト、記事、デザイン)とは「ユーザの行動に着地する」ものだと思ってます。
なので最初に「いいデザインがあるからそれをベースに作ろう!」となるケースはなく、「サイトや記事ではわかりにくい部分を補足としてデザインが必要」となるケースがほとんどです。
極端に言うとわかりやすく説明でき、ユーザを動かすことができるのであれば「めっちゃ綺麗な素晴らしいデザイン」でなく「いらすとやの絵+テキスト」入れた図でも問題ないということ。
自分はデザインのセンスが0なので綺麗なイラストが必要になったらここで初めて発注します。でこの場合ほぼほしい図は決まってるので具体的な指示をしてデザイナーさんとしては「自分のセンスを活かす」ポイントがあまりなくなってしまうのかなーと。
どうしてもデザイナーさんが事業の核に関わる場合より、受け側に回りやすい気がします。
デザインは必要
で、この話すると誤解されるかもしれませんが「デザイン(デザイナー)が不要」とは思っていません。
きれいな動画、漫画コンテンツ、イラストなど人を視覚的に心動かせるコンテンツを作れるデザイナーさんは凄いと思っています。
ただ現実問題クライアントの目的を達成するために効果的なデザインを提案できる方は少ないと感じます。
「Webサイトで戦略的にこの属性のユーザを集めるなら〇〇なメッセージや解説が必要ですよね?それならこういう動画、イラストを使えばただ文章を書くよりユーザを動かせますよ。成約率やSNSでの拡散数も増えます。その理由は・・・」
みたいな。クライアントとしては「自分にとってよいデザイン」より「顧客が求めるデザイン(答えになるコンテンツ)」が欲しいと思ってて、ここは
- ユーザリサーチ
- 集客
- クライアントの事業のコンセプト、着地
が理解できてないと提案は難しいと思います。
なので「CREATIVE×新規事業」の中でLIGの中村さんが「デザイナーが新規事業に関わる際に必要だと思う知識やスキルはなんですか?アドバイスはありますか?」と質問した際に宮下さんが
「デザインだけでなくいろんな人の分野を知ってる、またジャンルを行き来できる人の方がうまくいくし、協業の人に(なぜこのデザインが必要なのか)うまく説明できることが大事だと思います。なのでデザイン以外の業界やジャンルの人と喋るよう行動しました」
と話されてたのはまさにこの部分でクライアントの事業コンセプトや着地、コンセプトが求めるユーザ像とユーザ像のリサーチの仕方。具体的な内容やなぜこれが大事なのかは実際運営してる側に聞いたりしないとイメージしにくいものだと思います。(ココらへんがコアメンバーになる力)
上記の部分を一番学べるのは誰かというと事業の運営者。なので事業の核に関われる新規事業は面白いし、やる価値があると言う話でした。
事業の「コアメンバーになる力」があればさらに成長できるし(特にデザイン以外の面で)、コアメンバーになる力がある人って事業に効果的なデザインを提案してくれるので事業家としても引き抜きたい需要があります。
◆余談
最近ニコニコ動画のアプリがバージョンアップしたのですが「クッソ使いづらく」なりました。
・ボタンの配置
・アイコンの表記、説明(基本的に文字説明がなくなってアイコンだけになった)
・UI、レイアウトの極端な変更
アプリのレビュー見ても★1がほとんどみんな使いづらいと思ってるよう。開発側が少しでもユーザに試しで使ってもらったら絶対こうならないだろうレベルなのですが、多分内部では「現場(プログラマー、デザイナー)は上からの指示に従うしかなかった」、「UI変更に物言える立場の人がいなかった(デザイナーがコアメンバーに入れてない)」だろうなと察します。
なので物言える立場に食い込めるデザイナーさんはすげー重要だと思います。
そのためにはもっと事業もできちゃうデザイナーさんが増えるといいよね、という話し(そういう人が上に入れば現場のデザイナーも育てられる)
2.情報発信能力
CREATIVEXのイベント後はミートアップと称した交流会がありました。主催、スタッフ、スピーカー、参加者が混ざってましたね。
で何人か参加した人とお話させていただいたのですがここで驚いたのがほとんどの人がツイッターをやっていない、ということ。
これCREATIVEXだけでなく最近参加した別のクリエイターイベントでも同じでした。
交流会あると当然名刺交換あると思いますが、ほとんどの人は名刺交換だけで終わり、あってFacebookの友達申請もするという感じ。
別にツイッターが正義!とか言いたいわけではないのですが、デザイナーさんって個人力が必要なのではないかと。
例えば営業さんだと会社として〇〇サービス売ってます!と言えても個人のポートフォリオ(実績)としては説明しにくいですよね。
でもデザイナーさんだったら「この絵、イラスト、サイト、プログラムを作ったのは私です!」って見せやすい。
言葉より1つの作品でアピールできる職業です。
海外ではポートフォリオを出せないと怒られる
先日参加した別なクリエイターイベントで伺った話で「海外行って海外のクリエイターに自分のポートフォリオ出せなかったら「何でお前はクリエイターなのにポートフォリオ出せるようにしてないんだ」って怒られた」というのがあります。
ぶっちゃけ名刺交換しても個人的には「ふーん」だったりします。後で名刺まとめる時に見ることはあってもそれっきり。
それよりも相手に「あっ、こいつおもしれーな(凄いな)、また会いたいな」と思われる方が大事だと思っててそれには
- 自分の実績アピールできる(見せられる場)
- 自分のやっていることを見せられる
- 自分の価値観を発信できる
が必要だなと。人によってはインスタかもしれないし、noteかもしれないけど自分は今の所ツイッターが1番強いと思ってます。(自分がアフィリエイターで周りにツイッターアカウント育ててアカウント数や収入の数字をもって情報商材やサロンを売る人の力を見る機会が多いからこのイメージがあるのかもしれません)
https://twitter.com/tottie1129/status/1053975653505130496
司会のとってぃさんや参加者が#creativexタグでツイートしてるのを見てたのでツイッターやってる人多いイメージだったのですが意外に少ないことにビックリしました。
Webサイト作ってるとやっぱ「デザイナーほしい」って話は割と聞きます。でも情報発信能力ないと本人が超優秀な能力持っててもそもそも見つけられないという状態になります。
現状だとツイッターにnoteとか自サイトのURL貼ってる人が多いイメージです。
CREATIVE Xだけじゃなくもっとデザイナーと異業種の人が交流できる場があったらいいですね
今回参加して感じたのはCREATIVE Xは美人な女性が多いということ。これは参加者側もスタッフ側もそうです。
CREATIVE Xがそう、というよりデザイナーさんに(男女関係なく)オシャレな素敵な人が多いんだと思います。で何でこんなこと感じるのかというと
普段周りにデザイナーさんがいない
からだと思います。セッション内でデザイナーさんはデザイナーさんで固まるので中々それ以外の交流がすくない、という話がありましたが多分コレ。自分も周りにデザイナーさんはほとんどいないです。(他の業種やライターさんは多い)
なのでもっとデザイナーさん含め異業種で気軽に出会える場があったらもっと仕事も視野も広がるのでは?と感じました。そういう場があったらいいですね。
最後にCREATIVE X主催のLIGさん、登壇者の皆さん、参加者の方ありがとうございました。
ホントにいいイベントだったと思います。ぜひ第三回もよろしくお願いします!
(次回はセッション間の休憩時間をもっと短くしてもらえると嬉しいです。回数が多くて逆に疲れます 笑)